バイディン寺
Chùa Bái Đính
~ 山腹に建てられた巨大仏教寺院 ~
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バイディン寺
鐘楼からの眺め(北方向)
寺は山腹に建てられ、奥に向かって緩やかな傾斜を上っていく。
境内には樹木があふれる。
撮影:2014年8月24日 |
バイディン寺は、ハノイから南へ95㎞のニンビン省、古都ホアルーや景勝地チャンアンに近い、ニンビン市中心部から西へ約17㎞の地点にあります。バイディン寺の歴史は古く、もともと、今から千年前の李朝時代、バイディン山の石灰岩の洞窟の中に開かれました。
その洞窟の近くに、近年巨大な新しいバイディン寺が完成しました。2003年に起工、完成前からその巨大さで話題を呼んでいましたが、2008年に落成し、2014年にはヴェサックデー(釈迦誕生日)の祭りが盛大に行われました。新しい寺は入り口の門から一番奥まで約3㎞、手前から、三関門、鐘楼、観世音殿、釈迦仏殿、三世仏殿があり、回廊で囲まれています。寺院は数々の記録的な大きさ、数などを誇ります。アジア最大の釈迦金銅像※(釈迦仏殿)、東南アジア最大の弥勒菩薩の銅像(100トン・屋外)、ベトナム最大の梵鐘(36トン)、アジア最長の羅漢回廊(約3㎞)、ベトナム最多の500体の羅漢像、ベトナム最大の井戸(直径30m)、仏教寺院の敷地内としてはベトナム最多の菩提樹(100本)などです。駐車場と寺の門(入り口)は、電気自動車で結ばれ、新しい寺の参拝には、2時間以上を要します。
古い寺は、新しく建てられた三世殿から800mのところに現在もあります。李朝時代の高僧リー・クオックスー禅師によって建てられたといわれ、仏像の他、ホアルーの四鎮の一つで西を護るカオソン(Cao Sơn)、聖グエン(thánh Nguyễn リー・クオックスーのこと)などが祀られています。
上記の両バイディン寺と仏教学院や公園などを含めた全敷地は、ベトナムの仏教寺院としては最大(総敷地面積539ha、うち新しい寺は80ha、古い寺は27ha)の広さです。
※ 金銅像: 銅像に金メッキしたもの。
<三関門(Tam Quan)>
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三関門
駐車場からここまで電気自動車が走る。
撮影:2014年8月24日 |
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護法を祀るお堂。
ここから回廊が始まる。
撮影:2014年8月24日 |
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護法、高さ5.5m
撮影:2014年8月24日 |
<羅漢回廊(Hành lang La hàn)>
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延々と続く回廊に、表情や姿勢などが異なる阿羅漢が並ぶ。
黒くなっているのは参拝者が触ったところ。
後ろの無数の小さい仏像には、寄進した人の名が記されている。
撮影:2014年8月24日 |
<鐘楼(Gác Chuông)>
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鐘楼
撮影:2014年8月24日 |
巨大な鐘と、その下には巨大な銅鼓
撮影:2014年8月24日 |
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鐘楼から南方向の眺め。
三関門の向こうに湖と山が見える。
撮影:2014年8月24日 |
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<観世音殿(Điện Quan Thế Âm Bồ
Tát)>
<釈迦仏殿(Điện Pháp Chủ 法主殿)>
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釈迦仏殿
撮影:2014年8月24日 |
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アジア最大の金銅像といわれる、まばゆい金色に輝く釈迦如来。
高さ約10m。
撮影:2014年8月24日 |
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両側の壁沿いに4体ずつ、全部で8体の金剛像。
撮影:2014年8月24日 |
中央に釈迦如来、左右に阿南陀と迦葉摩騰を祀る。
撮影:2014年8月24日 |
<三世仏殿(Điện Tam Thế)>
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新しい寺の一番奥に位置する三世仏殿
撮影:2014年8月24日 |
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過去、現在、未来に渡り人々を護る三世仏。高さ7.2m。
光背には、無数の小さい仏像が配されている。
撮影:2014年8月24日 |
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三世仏殿の御堂内
撮影:2014年8月24日 |
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三世仏殿前に鎮座する弥勒菩薩。
東南アジア最大の弥勒菩薩は、後ろの山の上に立つ。
撮影:2014年8月24日 |
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<境内>
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境内には
フクベノキ(Cây đào tiên)が多数植えられている。
撮影:2014年8月24日 |
たくさんの菩提樹も。
撮影:2014年8月24日 |
<所在地> ニンビン省ザーヴィエン県ザーシン社
Xã Gia Sinh,
Huyện Gia Viễn, Tỉnh Ninh Bình
参考資料:Wikipedia “Chùa Bái Đính”
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