民族学博物館(ベトナム・ハノイ)

バーナー族
Người Ba-na

 
 バーナー族のNhà rông
屋根はわずかにカーブした曲線を描く。

撮影:2012年5月10日
場所:民族学博物館、ハノイ

 

 

バーナー族はオーストロアジア語系モンクメール語グループに属し、人口約23万、ベトナムでは主に中部高原のジャライ省(Gia Laiやコントゥム省(Kon Tum、南中部のビンディン省(Bình Địnhの西部やフーイエン省(Phú Yênなどに居住しています。伝統的には母系家族でしたが、現在では父系家族に変化しています。
 バーナー族の集会所は、ニャーロンNhà rông rông:高い)と呼ばれ、大変大きく美しい高床式の建物です。展示のニャーロンは、2003年にコンルバン村(中部高原コントゥム市)のバーナー族によって建てられました。高さ19mで、約1階分の高さもある梯子を上り家の中に入ります。屋内は広い空間で屋根の高さを実感できます。ニャーロンは、様々な行事や来客を迎える場として使われます。夜間は村の警備のために、未婚の若い男性が寝泊まりするそうです。
 バーナー族を始めとした中部高原の民族によるゴング(銅鑼)の演奏は、2009年に世界無形文化遺産に登録されました。


     
 Nhà rông
床の高さは約3m

撮影:2012年8月25日
場所:民族学博物館
 Nhà rông の内部は大変高く広々としている。
撮影:2013年4月20日
場所:民族学博物館


     
 Nhà rông の内部
ゴング(銅鑼)やトルン(T'rung)と呼ばれる
竹の楽器が置かれている。
撮影:2013年4月20日
場所:民族学博物館
撮影:2013年4月20日
場所:民族学博物館
 


 
 バーナー族の水牛供犠祭の時に使われる
Cây nêuと呼ばれるポールとゴング(銅鑼)
撮影:2012年8月25日
場所:民族学博物館
 
   
   




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