バオティエン(報天)塔



この仏塔は、1056年に土地占いにより神聖な場所と示されたこの地に、李朝第3代皇帝リー・タイントン(李聖宗)により建立されました。12層で40mの高さがあり、仏塔の屋根と風鐸(塔の軒の四隅に吊り下げてある青銅製鐘形の風鈴)、相輪(塔のてっぺんに載せた装飾物)は青銅で作られていました。

相輪にたびたび雷が落ち老朽化が進む中、塔は1426年に侵略してきた中国軍(明)により破壊されました。彼らはその青銅で武器を作りました。残された瓦礫の山は360年間土盛りされて、当時は処刑場にもなっていたそうです。のちに煉瓦など塔の資材は掘りおこされ、ハノイ城の修理に使われました。

 1886年、塔の跡地にはフランスによりハノイ大教会が建てられました。なぜ仏教徒の神聖な土地に大教会が建立されたのかにはいろいろな説があるようです。リー・クオックスー寺には、この塔を想像した姿を描いた壁画があります。



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