ビンロウジュ(檳榔樹)
Cây Cau

 
 撮影:2012年5月20日
場所:民族学博物館、ハノイ

ベトナムをはじめアジア各地には、この木の若い緑色の実を石灰と共に噛む習慣があります。その習慣はベトナムではチャウカウ(Trầu Cauと呼ばれますが、カウ(Cau)はこの木を意味しています。ヤシの仲間ですが、ヤシの種類の中では幹は比較的細く、下の方は茶色で節があり、上の方は緑色その境目から花が咲き、実がなります。葉は一番上に集まっています。ベトナムの風習と深く結びついたこの木は、ハノイでは寺院をはじめ至る所で見られますが、西湖に突き出した鎮国寺の参道に植えられているのが印象的です。

英名:Betel Palm



 
雄花は米粒のよう。
雄花の花序(かじょ:花をつけた茎や枝)の根元のところに雌花の蕾がある。
撮影:2014年6月13日
場所:開元寺、ハノイ
 
 


    
雄花序はまるで稲穂のよう。
撮影:2012年6月23日
場所:鎮国寺、ハノイ
 
雄花が咲いた状態
撮影:2014年6月13日
場所:開元寺、ハノイ
 


 
わずかにほころんだ雌花。
雌花が咲いた時、雄花はもう落ちてなくなっている。
撮影:2014年6月13日
場所:開元寺、ハノイ
 


        
左は雄花だけ、右は雌花が見える。
幹の、緑色の部分との境目から花が咲き実がなる。
撮影:2012年6月7日
場所:民族学博物館、ハノイ
 
鈴なり!
これは、実の先端がややとがったタイプ。
撮影:2012年11月17日
場所:ホーチミン博物館前
 


     
丸い実。
雄花の花序が枯れて紐のように沢山ぶらさがっている。
撮影:2012年5月19日
場所:歴史博物館、ハノイ
 
茎は節がある。節の幅は様々。
撮影:2013年5月15日
場所:ホーチミン博物館前、ハノイ


     
 外側の葉は若干弓なりだが、てっぺんの葉はあまり垂れ下がらない。
葉は隣の葉とくっついていたり、小葉の先端がちぎれたようになっている。
 
 撮影:2012年5月20日
場所:民族学博物館、ハノイ
撮影:2011年12月2日
場所:歴史博物館、ハノイ
 




      
建物の側面を飾る。
撮影:20012年11月10日
場所:歴史博物館、ハノイ
 
撮影:2012年11月17日
場所:ホーチミン博物館前 


   
整列したビンロウジュの間を歩いて門に向かう。
撮影:2002年7月9日
場所:鎮国寺、ハノイ
 
 


      
お寺の祭壇に供えられた実。
供物としても使われる。
撮影2012年11月14日
場所:金山寺(Chùa Kim Sơn)、ハノイ:
 
市場で売られるビンロウジュの実と、
鳳凰の形に作られたチャウカウ(Trầu Câu)
撮影:2014年6月16日
場所:ドンスアン市場、ハノイ
 




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