インドボダイジュ(印度菩提樹)
Cây Bồ Đề

 
撮影:2012年4月25日
場所:クアンタイン(Quánh Thánh)通り、鎮武観横、ハノイ
 
 

釈迦が35歳の時、悟りを得た所にあった木で、それからこの名が付けられ、仏教三大聖樹の一つとされています。菩提(ぼだい)とは、サンスクリット語のボーディ(bodhi)の音写で、「悟り」の意味があります。

ハノイ市内では、寺院のほか、公園や街路などによく植えられています。葉の先が細く伸びているのが特徴的ですが、これは雨水などを葉の上から早く流すためにこのような形になったといわれます。ガジュマルと同じクワ科イチジク属で、気根が幹のまわりに沢山からみついています。常緑高木とされていますが、ハノイでは冬には葉をほぼ落とし、34月頃、大変綺麗なピンク色をした若葉が出てきます。

鎮国寺一柱寺には、インドのラージェーンドラ・プラサード大統領(Rajendra Prasad 在位195062)から贈られた木が植えられています。

日本で「菩提樹」と呼ばれている木はシナノキ科で、12世紀、栄西禅師が中国で、葉の形が似ていることから本物の菩提樹だと思って日本へ持ち帰りましたが、実はシナノキ科の木で、間違って伝えられたのだという説があります。

学名:Ficus religiosa

英名:Bodhi Tree



ピンク色の若葉
撮影:2012年5月8日
場所:リータイトー(Lý Thái Tổ)通り、ハノイ
 
葉の先が細長く伸びる。
撮影:2012年4月25日
場所:クアンタイン(Quánh Thánh)通り、
鎮武観横、ハノイ
 


    
木全体にピンク色の若葉が茂る。
撮影:2013年4月17日
場所:トゥーレ(Thủ Lệ)動物園、ハノイ
 


     
 鎮武観のすぐ横。
歩道を占領したかたちの菩提樹。
撮影:2012年4月25日
場所:クアンタイン(Quánh Thánh)通り、
ハノイ
気根が元々の幹のまわりにからみつく。
撮影:2012年6月23日
場所:鎮国寺(Chùa Trấn Quốc)、ハノイ
 

 
 一柱寺の背後に植えられている、
インドの大統領から贈られた木。
撮影:2012年9月10日
場所:一柱寺(Chùa Một Cột)、ハノイ


 
イチジク(無花果)同様、花は”実”のように見えるものの中にある。
撮影:2013年3月23日
場所:一柱寺(Chùa Một Cột)、ハノイ


 
 文廟門を入って左側にある巨木。
撮影:2012年8月12日
場所:文廟(Văn Miếu)、ハノイ


 
 冬には完全に葉が落ちる。
この木はこの年、若葉が出るのが遅く、
5月にまだこのような状態だった。
撮影:2012年5月12日
場所:文廟(Văn Miếu)、ハノイ


 
 木の根元は、気根が網の目のように張り巡らされている。
撮影:2012年5月12日
場所:文廟(Văn Miếu)、ハノイ


 
 ブオイ市場のすぐ横の、通りの真ん中に陣取るインドボダイジュ。
木の下には今も店が立ち、昔の様子が偲ばれる。
ハノイ市中心部ではかなりの大木。
撮影:2013年7月17日
場所:トゥイクエ(Thụy Khuê)通りとブオイ(Bưởi)通りの角、ハノイ





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