文廟 第二区
大中門(Đại Trung Môn)は、赤塗りの柱が印象的な門です。屋根の上には一対の鯉が尾を上に跳ねあげ、真ん中の瓶と鱗には陶器の破片が埋め込まれています。中国の正史『後漢書』には、“黄河に「竜門三級」という三段の瀑布激流があり、数千もの魚がそのもとに集まるが、のぼることができない。もしこれを登ったら竜になるといわれたほどの滝であった。ところが、この滝を登った魚があり竜となったため「竜門」とよばれている”という話があります。この話は「登竜門」という言葉の由来とされ、のちにその魚は鯉であるといわれるようになったようです。受験生達は、必死に跳ね上がる鯉の姿と厳しい試験に挑む我が身を重ね、多いに鼓舞されたことでしょう。
「大中門」とは、儒教経典の『四書』のうち『大学(Đại Học)』と『中庸(Trung Dung)』から一文字ずつ付けられた名前です。その大中門の左と右に、それぞれ門が配されています。門の上に翼型の装飾があるので、見つけてみてください。右の門には「成徳」、左の門には「達才」の文字が書かれています。門をくぐり、第三区へと進みます。 |
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