文廟
Văn Miếu

第二区

 
 大中門
撮影:2012年2月20日

 大中門(Đại Trung Môn)は、赤塗りの柱が印象的な門です。屋根の上には一対の鯉が尾を上に跳ねあげ、真ん中の瓶と鱗には陶器の破片が埋め込まれています。中国の正史『後漢書』には、“黄河に「竜門三級」という三段の瀑布激流があり、数千もの魚がそのもとに集まるが、のぼることができない。もしこれを登ったら竜になるといわれたほどの滝であった。ところが、この滝を登った魚があり竜となったため「竜門」とよばれている”という話があります。この話は「登竜門」という言葉の由来とされ、のちにその魚は鯉であるといわれるようになったようです。受験生達は、必死に跳ね上がる鯉の姿と厳しい試験に挑む我が身を重ね、多いに鼓舞されたことでしょう。

 
 一対の鯉(大中門の屋根の上)
撮影:2012年2月20日

 
 「成徳」と記された門
撮影:2008年12月24日

「大中門」とは、儒教経典の『四書』のうち『大学(Đại Học)』と『中庸(Trung Dung)』から一文字ずつ付けられた名前です。その大中門の左と右に、それぞれ門が配されています。門の上に翼型の装飾があるので、見つけてみてください。右の門には「成徳」、左の門には「達才」の文字が書かれています。門をくぐり、第三区へと進みます。

 






 文廟トップページへ
 文廟第三区へ

ハノイ歴史研究会トップページへ
 このページのトップへ



Copyright (c) 2011 Hanoi Rekishi Kenkyukai All Rights Reserved



inserted by FC2 system