民族学博物館(ベトナム・ハノイ)
モン・ザオ語系に属し、人口約75万(2009年)、父系制で、カオバン省やハザン省、ラオカイ省などの北部ベトナムの山地または中腹に居住しています。 ザオ族では、Lễ cấp sắcと呼ばれる、”成人式”が行われます。館内2階の展示はイエンバイ省の赤ザオ族の”成人式”の様子です。年齢に関係なく、この儀式を行った人(男性)が”成人”とみなされます。式は三日三晩続き、道教、仏教、ザオ族の民間信仰が混合した儀式が行われます。 ザオ族は居住する場所の地形によって、平屋、高床式、その中間的な家(半分が平屋で半分が高床)など様々なタイプの家があります。この家は1999年にラオカイ省で建てられ、その後博物館に移築されました。山の斜面に建てられていたことから、半分が高床で半分が地面の上に直接建てられています。正面の扉に近い高床のところは、接客または家主夫婦の場所で、残りの場所は子供達の場所です。またザオ族の家では、祭壇が最も大切な場所とされています。 米搗き:昔は、このような水力を利用した米搗きが一般的でした(写真下)。朝、畑に出る前にもみ殻を臼に入れておくと、夕方帰って来たときには出来上がっています。一回に7㎏の米を搗くことができたそうです。ザオ族では、旧暦の9月は悪魔の月と考えられ、臼を作ったり修理したりする仕事は、旧暦の9月を避けて行われます。この二つの臼は、ラオカイ省のザオ族によって作られ、80年代に実際に使われ、1999年と2002年に博物館へ収められました。
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