フクベノキ(瓢の木)

Quả Đào tiên

 
 バイディン寺には多数のフクベノキが植えられている。
撮影:2014年8月24日
場所バイディン寺、ニンビン省
 

大きさはブオイ(ザボン)ぐらいで、黄緑色の、表面がつるんとした真ん丸の果実です。幹に直接実を結ぶ、幹生果です。ハノイでは、寺院で57m程の木をよく見かけます。フクベノキは桃ではありませんが、Đào tiênは“仙桃”の漢字があたり、ベトナムでは西遊記で孫悟空が食べる不老長寿の桃とされています。そのためか、Trường sinh(長生)の別名もあります。
 果物として生で食べることはあまりないようで、緑色の時に取り、殻が黒くなるまでおき、黒くなったら中の果肉を酒に漬け、薬草酒のようにして飲むことがあるそうです。
 フクベとは瓢箪(ひょうたん)のことですが、“瓢箪”がウリ科であるのに対し、フクベノキはノウゼンカズラ科です。瓢箪と同様、フクベノキも、乾燥させて容器などに使われるようです。

学名:Crescentia cujete 


     
 花
撮影:2014年11月9日
場所:ヴィンギエム寺、バクザン省

一か所から何枚もの葉が出る。
撮影:2014年9月12日
場所:ボック寺、ハノイ 


     
 撮影:2014年10月30日
場所:ロンドイソン寺、ハーナム省
幹に直接ぶるさがる実
撮影:2014年9月12日
場所:ボック寺、ハノイ


   
 撮影:2014年9月12日
場所:ボック寺、ハノイ
小さい葉が枝の周りにつく、独特な木
撮影:2014年9月12日
場所:ボック寺、ハノイ
   
   




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