デンヴォイフック・トゥーレ
ハノイには、東西南北を護る「ハノイ四鎮」と呼ばれる四つの神社があります。デンヴォイフック・トゥーレはそのうちの一つで、西の鎮守です。キンマ(Kim Mã)通りの最も西端、トゥーレ(Thủ Lê)公園に位置しています。祀られているのは、李朝(1010~1225)第3代皇帝リー・タイントン(李聖宗)の四番目の皇子です。1064年にこの地で生まれ、宋(中国)の撃退(1076~77)に貢献し、リンラン(Linh Lang)大王と封ぜられました。リンラン大王が亡くなると、皇帝の命により祠が建てられました。大王は全国269か所に祀られていると言われ、その中でもここは中心となる祠とされています。1962年、第一回目の国による文化歴史史跡認定において、史跡に登録されました。 キンマ通りに面した大きな三関門を入ると、一対の伏した象が配された門柱があります。この門を通過し、木々に囲まれた参道を進むと、その先にもう一つ門があります(写真上)。この門をくぐると、いよいよ本殿が見えてきます。本殿は東向きに建てられ、左右には紅白の馬が置かれています。本殿の最も奥に、主神であるリンラン大王が祀られています。本殿の背後には、近年建てられた、聖母道の御堂があり、柳杏聖母などの他、リンラン大王の母・ハオヌオン(Hạo Nương)妃が祀られています。毎年、旧暦2月10日にはリンラン大王の命日を記念した祭りが開かれています。 トゥイクエ通りにもデンヴォイフックという名の祠があり、区別するために、こちらはデンヴォイフック・トウーレと呼ばれています。
東:白馬祠 Đền
Bạch Mã (ハンブオム Hàng Buồm通り) 西:象伏祠 又は 霊郎祠 Đền
Voi Phục (トゥーレ公園 Công Viên Thủ Lệ) 南:高山祠 Đền
Cao Sơn又は金蓮祠Đền Kim Liên (キムホア Kim Hoa通り) 北:鎮武観 Đền
Quán Thánh (タインニエンThanh Niên通り) |
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