ココヤシ
Cây Dừa

 
撮影:2013年8月6日
場所:統一公園、ハノイ
 

 南の島のシンボルともいえるココヤシは、ハノイでも公園などで見かけます。大きいものでは樹高30mほどにもなると言われますが、ハノイでは1020mほどの木が見られます。様々な種類があるヤシの木の中で、ココナツの実をつけていれば一目でココヤシだとわかりますが、幹がやや傾斜しているのも特徴です。花は、雌雄同株で、雄花が先に、雌花が後から咲きます。

ココヤシは昔から、熱帯地域の飲料水として重要な役割を果たしてきましたが、ココナツジュースは、現在も道端のカフェなどでよく飲まれます。これは若いココナツに多く含まれる胚乳液で、熟すと固まってきて果肉が多くなるのだそです。

ベトナムではココヤシは、主に海沿いに多く植えられていますが、南部のベンチェー省が最も有名です。ベトナムにおけるココヤシの用途は、ジュースとして飲むほか、砂糖漬け(Mứt dừa)やキャンディなどのお菓子葉は、屋根を葺いたり箒(ほうき)などに使われ、内側の殻からは工芸品が作られます。


 

     
 雄花の開花
撮影:2014年8月22日
場所:ラックロンクアン通り、ハノイ
 


 
 雌花の開花
雌花は花序の元の方にある。
雌花の開花は、雌蕊の柱頭(先端の花粉を受け取る部分)が
ピョコっと出るだけだそうで、これは開花しているところのよう。
雄花は既に全て落ちている。
撮影:2014年7月23日
場所:ラックロンクアン通り、ハノイ 


   
 これは雌花の開花が終わったところだと思われる。
撮影:2014年7月23日
場所:ラックロンクアン通り、ハノイ
 


    
ラックロンクアン通りには、
背丈の低いココヤシが並び、
観察にはうってつけ。
撮影:2014年7月23日
場所:ラックロンクアン通り、ハノイ
 
葉は放射状に広がる。
撮影:2013年8月6日
場所:統一公園、ハノイ
 


     
 小葉は一定方向に出るので、葉全体は平面的。
撮影:2014年7月23日
場所:ラックロンクアン通り、ハノイ
 水辺のほうへ斜めに傾斜。
撮影:2013年8月6日
場所:統一公園、ハノイ


     
 ベトナム名: Dừa
学名: Cocos nucifera L
ヤシ科
撮影:2014年5月20日
場所:植物園、ハノイ
外側から、堅い殻、繊維状の内殻、白い果肉。
その内側にココナツジュースが入っている。
撮影:2014年7月20日
場所:トゥーレ湖畔、ハノイ 


   
撮影:2013年5月15日
場所:植物園、ハノイ
 
 
   
   




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