ミア寺 Chùa Mía 

~ ドゥオンラム村の古寺 ~

   
 ミア寺の門
仏教旗がたなびき、門前では果物や菓子など様々な物が売られる。
境内には樹木が茂る。
撮影:2012年12月16日
 

 ミア寺は、ドゥオンラム村のドンサン集落に位置しています。現在ドゥオンラム村には五つの集落がありますが、昔は、そのうちのドンサン集落を含む四つの集落がまとまってミア村と呼ばれていました。ミアはベトナム語でサトウキビのことで、昔、このあたりはサトウキビの栽培が盛んだったのだそうです。そのため、人々の間ではミア寺と呼ばれていますが、正式名はスンギエム(崇厳 Sùng Nghiêm)寺といいます。寺に残されている碑によれば、もともと陳朝時代(1314世紀)に小さい寺が建てられ、1632年に、後黎朝後期の実質的な支配者チン・チャン(Trịnh Tráng 鄭)の妃の一人、グエン・ティ・ゾン(Nguễn Thị Rong)によって大規模に建て直され、その後何度も修復、改築され現在に至っています。287もの仏像が安置されていることで知られ、そのほとんどが塑像(粘土)またはジャックフルーツの木で作られています。釈迦苦行仏や送子観音、八部金剛、十八羅漢などの数々の仏像のほか、洞窟を模した祭壇が多数見られます。最も奥のお堂は、歳月を感じさせる古びた太い柱が、今なお伽藍を支えています。



     
仏塔
仏塔の周囲には、ブルーの陶器モザイクで装飾された沢山の龍。
撮影:2012年12月11日(左)、2011年7月26日(右)
  


     
 この寺の正式名「崇厳寺」が記された小さい門をくぐると、前堂の前に出る。
撮影:2012年12月11日(左)、2010年2月28日(右)


   
前堂
本堂の手前の庭には味噌瓶が並ぶ、ドゥオンラム村らしい光景。
撮影:2012年12月11日
 
 


   
 前堂
撮影:2012年12月11日
 


     
護法(日本でいう仁王。伽藍や仏法を護る。)
左) 口を閉じた吽形(うんぎょう)
右) 口を開けた阿形(あぎょう)
撮影:2012年12月11日


        
    釈迦苦行像 
撮影:2012年12月11日  


   
 三世仏、阿弥陀仏など
撮影:2012年12月11日
 


十八羅漢が並ぶ回廊  三蔵法師(回廊) 
撮影:2012年12月11日 


”西域山”と記された洞窟の祭壇。 祭壇の両側は古びているが、太くどっしりとした柱。
ティ・キン観音(Quan Âm Thị Kinh)と寝釈迦が祀られている。
撮影:2014年9月7日
  


     
 傷んだ柱は歳月を感じさせる。左写真の右側の柱には、補修の跡が見られる。
撮影:2014年9月7日
 




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