民族学博物館(ベトナム・ハノイ)

エデ族

Người Ê-đê

 
 エデ族のロングハウス
撮影:2013年4月5日
場所:民族学博物館、ハノイ
 

 

エデ族はオーストロネシア語系に属し、人口約33万人、主にダクラク省、ザーライ省南部などの中部高原(Tây Nguyênに居住しています。

 これは、ダックラック省バンメトート市キー村から移築された、全長42mもあるエデ族の民家です。特徴は母系制大家族で、祖母を中心に娘、孫娘の家族が共に暮らします。家族が増えると家を増築し、長くなります。高床式ですが、床の高さは低めです。家の柱や梁には、女性の乳房(女性の地位が高いことを表す。)や三日月、動物など様々な彫刻が施され、家主の富を表しています。中に入って最初の大きい部屋が居間で、来客用の長いベンチや、ジウカン(rượu cầnと呼ばれる酒の壺がいくつも置かれています。居間は家全体の半分ほどを占め、美しい装飾が集められている部屋です。さらに奥にはそれぞれの夫婦の小部屋と裏玄関が続きます。
 以前は長さが約200mの家もあったようですが、現在は大家族の習慣は少なくなっています。


   
 居間は広く、家主の富を表すように、装飾が沢山施されている。
大トカゲ、亀のレリーフが多い。
右脇に長い椅子、中央に酒瓶が並ぶ。
撮影:2013年4月20日
場所:民族学博物館、ハノイ
 


    
 炊事場
撮影:2013年4月20日
場所:民族学博物館、ハノイ
女性の乳房や三日月、
トカゲや亀などが彫られた柱
撮影:2013年4月20日
場所:民族学博物館、ハノイ
 





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