ハノイ城 -
北門
この門は、旧ハノイ城の皇城※を囲む城壁に造られた五つの門のうちの一つで、現在残っている唯一のものです。城壁は高さ4.4m、16mの厚みがあります。1805年、グエン(阮)朝初代ザーロン帝によってフランス人技術者の援助を得て造られました。 幅15~16m、深さ5mの堀を渡り、「正北門」と書かれたこの門をくぐると、中にはいろいろな建物がありました。政治・経済を司る役所、軍の駐屯所、フラッグタワー、象舎(象は乗り物として使われていました。)、そして監獄・・・中央には、これらに囲まれる形でもう一つ城壁があり、その中に宮城(皇帝の生活の場)がありました。
北門には、1882年4月25日フランス軍が、紅河から砲艦によって城を攻撃したときの砲弾の跡が残っています。発掘調査によって、地下60㎝ のところからグエン朝時代の土台と共に、この時の犠牲者と見られる一体の人骨が見つかりました。
※かつての皇城は現在のファンディンフン通り、リーナムデー通り、チャンフー通り、フンヴオン通りに囲まれた周囲約5㎞四方にあたります。東と西には、クアドン(Cửa Đông東門)やクアナム(Cửa Nam南門)という通り名が残されています。 <住所> 51 Phan Đình
Phung
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