民族学博物館（ベトナム・ハノイ）

モン族
Người Hmông

モン族の家 撮影：2012年5月10日 場所：民族学博物館、ハノイ

 

モン・ザオ語系に属し人口約107万（2009年）、父系制で、中国またはラオスとの国境付近のハザン省、ラオカイ省、ライチャウ省、ソンラー省などの山岳部、標高800～1500mの所に居住しています。モン族は更に、花モン族、赤モン族、白モン族、黒モン族などに分かれます。

モン族の家は高床式ではなく、地面の上に直接建てられます。これは、イエンバイ省ムーカンチャイ県の花モン族の家で、1984年に建てられ、1999年に博物館に移築されました。建築のための斧や槌（つち）、鑿（のみ）などの工具も、自分達の手で鍛造します。家の近くに鍛造の作業場が展示されています。柱や垂木、屋根など、全て近隣の森から切り出したpơmuと呼ばれる木（ベトナムヒノキ（福建柏））です。

モン族は美しい麻の織物で知られ、館内2階には機織りの様子が展示されています。白モン族は白い繊維をそのまま使い、独特の白色が保たれています。黒モン族や花モン族は、ろうけつ染めの藍布を刺繍でさらに美しく彩ります。 

花モン族の衣装 撮影：2012年8月25日 場所：民族学博物館、ハノイ

花モン族の機織りの様子 撮影：2013年4月5日 場所：民族学博物館、ハノイ	黒モン族の 撮影：2012年8月25日 場所：民族学博物館、ハノイ

バックハーの日曜市場に集まるモン族。 ラオカイ省バックハー県には、モン族をはじめ、多くの異なる少数民族が住み、 日曜市場は、少数民族の交流の場でもある。 右：　忙しく立ち回り、織物を売る女性達 左：　日曜市場は、友達に会う場でもある。 撮影：2002年4月28日 場所：バックハー（Bắc Hà）、ラオカイ（Lào Cai）省

モン族の男性達 撮影：2002年4月29日 場所：サパ（Sapa）、ラオカイ省	モン族の女性達 藍染の服と脚絆が特徴 撮影：2002年4月30日 場所：サパ、ラオカイ省