槐(えんじゅ)
槐は中国原産ですが、学名をStyphnolobium
japonicum(豆科エンジュ属)、英名Japanese
Pagoda Treeといい、古くから日本にも植えられている木です。ハノイではあまり多くはありませんが、動物園で見られます。円錐花序に、やや黄色がかった白い蝶のような形の花を咲かせ、秋には数珠のような独特な豆莢をつけます。高さ10~25mほどにもなるそうですが、ハノイではあまり高い木は見られません。 ドンホー版画の黄色い色は、槐の花を原料にして作られます。中国でも昔から、紙や絹などを染めるのに使われてきたそうです。また花(蕾)は動脈硬化の予防や止血効果があり生薬としても有用な木です。 ハノイ市内旧市街の北側には、ホエニャイ(Hoè nhai=槐街)という名の通りがあります。「言い伝えによると、李朝の各王は、タンロン城からドンボ(東部)渡し(bến Đông Bộ)に出る通りを開通する時、その両側に槐の花を植えた。このため、この通りはホエニャイ通りと呼ばれるようになった。」(ハノイ歴史研究会編『道めぐり』より)現在ではこの通りに槐の木は見られませんが、近くのハンタン(Hàng Than)通りにホエニャイ寺という、李朝時代からの古刹があります。
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