カジノキ(梶の木)
Cây Dướng
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撮影:2012年6月16日
場所:キンマ通り、ハノイ |
オレンジ色の実と、やや変わった形の葉が特徴の木です。
花は雌花と雄花があり、形は全く違い、異なる株に咲きます。春(3月)に最もたくさん花をつけ、花が終わるとオレンジ色の集合果をつけます。集合果というのは、雌蕊を複数もった花が複数の実をつけ、それらが集まって一つの果実のようになっているもので、桑の実などがその例です。
同種の木とは思えないほど違う形の葉をつけます。切れ込みのある葉は若い木に多く、古い木には普通の卵形の葉が多いようですが、1本の木の中でも形の違う葉が見られることもあります。
カジノキは街路樹としてハノイ市内至るところに植えられています。葉の裏側は短い毛が密生していて服などによく付くため、昔、ベトナムの子供たちは、勲章のように胸につけて遊んだそうです。またハノイの西湖(Hồ Tây)近くの村では、1980年代まで手作業による紙漉きが行われていて、カジノキはその原料として使われていました。
英名:Paper Mulberry
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雌花は球状。
糸状のものは花柱で、花粉を受け取りやすいように長く出ているのだそう。
(花柱:雌蕊の、柱頭と子房の間の部分。) |
撮影:2012年8月24日
場所:ゴックカイン湖畔、ハノイ |
撮影:2013年1月28日
場所:キンマ通り、ハノイ |
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細長い雄花
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撮影:2012年8月26日
場所:ゴックカイン湖畔、ハノイ |
撮影:2013年3月1日
場所:ゴックカイン湖畔、ハノイ |
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樹皮は灰色の地に、横に褐色の模様、浅く縦に裂目があり、赤~黄色の斑点がある。
撮影:2013年4月25日
場所:ゴックカイン湖畔、ハノイ |
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雌木(左)と雄木(右)が並んで植えられている。
雌木と雄木では、花だけでなく葉の付き方も違う。
撮影:2013年3月1日
場所:ゴックカイン湖畔、ハノイ |
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