革命博物館

Vin Bo Tàng Cách Mng

 
撮影:2011年12月4日 

 革命博物館はフランス植民地時代の20世紀初期の公共建築を代表する建物です。門を入ると木々の緑と建物の黄色のコントラストが鮮やかで、展示物の重苦しい内容とは違った落ち着いた心地よさを感じる建物です。

規模も大きく、原型もよく保たれたこの2階建ての建物は、税務局として紅河の河岸であったこの地に建てられました。当時は紅河を通って運ばれた食料や燃料、その他もろもろの物資は一旦河岸に卸されそこで交易が行われており、都市基本設備計画の中で、税務局としてこの建物が造られました。そのためもともと用途上小さな部屋にわかれていましたが195916日に革命博物館として開設するために改装が行われました。

 建物の廻りが廊下になっておりベランダ様式が採用されています。小さな展示室は内装こそ改装されていますが、各部屋の間取りは当時のままです。また、2階の天井が高くなっているのもこの建物の特徴です。現在はコの字型の建物になっていますが、これは改装の際に北側の建物が造られもともとは、L字型でした。

 

 館内は、まず階段を上がり2階から、次に1階を見学します。

2階は19世紀後半のフランスの侵略抗争から始まり、1945年の八月革命を経て、1954年のフランス撤退までの抗仏戦争まで、1階は1950年代後半から抗米戦争、南北統一後の発展までに関する様々な写真や資料、武器や勲章などが展示されています。

 
 1858年フランス軍がダナン港に侵攻
2階第一展示室に展示
撮影:2011年12月4日

   
 2階展示室
撮影:2011年12月4日
2階 廊下部分の展示室
撮影:2011年12月4日 


 
 撮影:2011年12月2日

門を入ったところには、旧ソビエト連邦からベトナム政府に贈られ、政府がホーチミンに譲った1950年代の車が展示されています。

                                                                    








見学時間> 毎日 8:0011:30  13:3016:15  

住  所> 216 Trn Quang Khi , Hà Nội



参考資料: 『歩こうハノイ④ フランス租界地を歩こう』 ハノイ歴史研究会 2004



ハノイ歴史研究会トップページへ
 このページのトップへ



Copyright (c) 2011 Hanoi Rekishi Kenkyukai All Rights Reserved



inserted by FC2 system