国際協力基金 ベトナム日本文化交流 センター 別館2階
ベトナムのテトの行事は旧暦12月23日にかまど神を天に送り、竈神が不在中の家を守る魔除けの桃を飾ることから始まり、旧暦12月31日(大晦日)には新旧の年神様の送迎が行われます。
ベトナム人のテト行事の重大さ、また年神様の送迎の準備など、ベトナム人の様々な生活習慣の視点から解説をして頂きました。
猿に対するベトナム人のマイナスとプラスの思考について、大西先生よりお話頂きました。日本では申年は「申(サル)」が「去る」という意味を表し、「悪いことが去る」や「病が去る」など、良い事や幸せがやってくるという説と、これまで隠されていたことが次々に白日のもとに晒されるとも言われています。ベトナムではプラスの思考として、聖天大孫悟空として仏教の信仰対象とされ、また宗教施設の装飾として神聖視されています。またマイナスの思考として、強力な霊力を持っている事、また申年が火:太陽を圧倒する力を持つという概念のもと、凶悪:タブー視される程のマイナスイメージを持たれているそうです。
ベトナム国立美術博物館
古代遺跡の出土品から現代の油絵・彫刻まで、ベトナムのあらゆる美術品を網羅したベトナム国立美術博物館にて多彩な展示の中から、仏教美術などを中心にご案内頂きました。 ホイハー寺の千手千眼観音像、ブッタップ寺の千手千眼観音像、亭(ディン)の彫刻などその時代背景と共に説明して頂き、様々な美術作品を通してベトナムの歴史、宗教、文化が垣間見られた見学会でした。
神と仏への信仰が一つに再構成された信仰現象-神仏習合- について、神と仏の関係、神社と寺院、年中行事などからベトナムと日本での 違いについてお話頂きました。
1:新生児保護の信仰 2:年中行事 3:所願成就 4:葬式 と4つの項目に沿ってお話頂きました。 ベトナム人の多くは、仏教・儒教・道教・民間信仰を軸に生活を していること、また日本人も深く関わっている事など、とても興味深いお話でした。
koenkai2016.htmlへのリンク
2016.htmlへのリンク