リータイトー公園

Vườn Hoa Lý Thái Tổ

 
撮影:2012年3月31日 


<ポールベール公園>

この公園は、1887年フランス植民地政府によって造られました。当時そこにはアールデコ様式の音楽堂があり毎週のようにコンサートが開かれ、ハノイ市民の憩の場だったようです。1920年頃、この音楽堂はインドシナ様式の東屋(あずまや)に建て替えられました。そしてアンナン・トンキン理事長官を務めたポール・ベールの死後、フランスで造られた彼の銅像が置かれ、ポール・ベール公園と呼ばれるようになりました。

 
東屋(あずまや)
撮影:2012年5月2日
 



<チーリン公園>

1945年ベトナム民主共和国の独立宣言がなされると、フランス統治時代のものが取り壊され始めました。ポール・ベール像も壊され、その後この銅を使って仏像が造られたそうです。公園の名前も、15世紀初頭レー・ロイ(黎利)が明(中国)に対する抵抗運動の拠点にしたゲアン省チュー川上流の山の名をとって、チーリン公園と改められました。 


<インディラガンジー公園>

1984年、インドの首相インディラ・ガンジーがシーク教徒過激派に暗殺されます。かつて彼女の父親、初代インド首相ネールがベトナムを訪問、農業部門での支援を受けたり、インドと深い友好関係にあったベトナム政府は彼女の死を悼み、1988年、インディラ・ガンジー公園と名付けました。

 
 撮影:2002年1月9日
インディラガンジー公園と呼ばれていた当時、リータイトー像はまだなく、
Đinh Tiên Hoàng通りからインドシナ様式の東屋が見える


<リータイトー公園>

   
リータイトー像
撮影:2012年5月2日

 

ハノイ遷都千年祭を6年後に控えた20041010日に、ハノイ市解放50周年を記念して高さ9m、重さ12トンという巨大なリー・タイトー(李太祖)のブロンズ像が完成し、リー・タイトー公園と改名されました。リー・タイトーは、中国の支配から独立した後の最初の長期政権リー()朝の初代皇帝で、1010年に都をホアルーからハノイに移した人物です。

 2010年のハノイ遷都千年祭ではこの公園で盛大なイベントが行われ、多くの人々で賑わいました。ベトナムの首都ハノイに君臨するかのように堂々と立つリー・タイトー像は、ベトナムの歴史と明日を物語っているようです。




 
 ハノイ市民で賑わう休日
撮影:2012年3月31日

 
 東屋の奥は緑豊かな木陰
撮影:2012年5月8日



 

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