ムオムの木

Cây Muỗm

 
 ぶら~んと実がなる様子は、見て楽しい♪
撮影:2012年5月23日
場所:ラン寺、ハノイ

 

ハノイでは、マンゴー属の“ムオムmuỗm)”と呼ばれる木がよく見られます。この木の果実は、通常私達が食べるマンゴーほど大きくならず、「小さくてあまり価値のない」という意味のXoài Hôiという別名があります。ベトナムでは北部にしかないそうで、昔、南の美味しいマンゴーが入ってくる前は食べたそうですが、味は酸っぱく、現在はあまり食べなくなったそうです。3月頃花を咲かせ、その後、56月頃実を結びます。

 ムオムの大木は、鎮武観ラン寺の境内などで見られます。これらの大木は大きな木陰をつくり、日差しの強い夏場に参拝者が休んだり、近所の人々に憩の場を提供してくれます。

トゥイクエ通りにあるデンヴォイフック(Đền Voi Phục)には、樹木遺産に指定された“9本のムオムの木”があります。樹齢は700年とも900年とも言われていますが、残念なことに病害虫の被害を受け、 実際には、20144月現在、オリジナルの古木で残っているのはわずかです。

  
早春から花をつけ始める。
色が違うのは、雌花と雄花らしい。
撮影:2014年2月24日
場所:デンヴォイフックトゥーレの参道
ハノイ
 
花は、円錐状の花序に咲く。
花序の軸はワインカラー。
撮影:2014年3月7日
場所: ホーチミン博物館裏、ハノイ


     
 撮影:2013年5月25日
場所:文廟、ハノイ
 


     
 こんもりとした大木が、木陰をつくる。
撮影:2012年5月15日
場所:一柱寺前、ハノイ
こちらも、湖に枝を落とすかなりの大木。
開花時、黄色っぽい花で覆われる。
撮影:2013年2月23日
場所:ホアンキエム湖畔、ハノイ 


   
 鎮武観の境内は、この木のお蔭で日差しが遮られ、夏場は本当に有難い。
撮影:2013年6月1日
場所:鎮武観、ハノイ
 


   
 史跡の景観に重要な役割も果たす、そびえ立つムオムの木。
撮影:2014年3月18日
場所:ハノイ城の敬天殿跡、ハノイ
 


      
 左)デンヴォイフックトゥイクエ境内のムオムの木
右)樹木遺産(ヘリテージツリー) ”9本のムオムの木”と記されている。
しかし、現在見られるのは7本で、そのうち元気なのは2本、
1本は薬剤を注入して治療中、3本は完全に葉が枯れ落ち、
1本は40年前に植え替えられたもの。 残り2本は、全く姿はない。
 撮影:2014年3月28日
場所:デンヴォイフックトゥイクエ、ハノイ
 


   
 撮影:2013年4月7日
場所:植物園、ハノイ
 

   
   


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