ラクウショウ(落羽松)

Bụt Mọc

 
撮影:2012年6月12日
場所:ホアンキエム湖畔、ハノイ
 

ホーチミンの家を訪れると、目の前の池の縁に、鍾乳石のようなものが地面から立ち上がる奇妙な光景が見られます。これは池の周囲に植えられているラクウショウの気根で、“膝根(しっこん)”と呼ばれ、空気中の酸素を取り入れています。ラクウショウは、ハノイの水辺を飾る樹木の一つです。高さ2050mほどにもなる落葉針葉高木で、4月頃花が咲き、花の後、23㎝の実をつけ、秋には綺麗な赤茶色に紅葉し、冬には落葉します。ハノイではホアンキエム湖畔や、植物園、トゥーレ動物園などの池の水辺で見られます。
 ラクウショウは、秋に葉が鳥の羽根のように落ちることから名付けられたそうで、また、沼地で自生することからヌマスギ(沼杉)の別名もあります。
 ベトナム語の Bụt mọc は、Bụt が“仏”、mọc が“生える”の意味で、膝根が仏像の姿のように見えることから付けられた名です。


     
 撮影:2013年5月28日
場所:ホーチミンの家、ハノイ
ゴツゴツとした気根
2012年7月27日
場所:ホーチミンの家、ハノイ 


       
植物園の池のほとりには、ラクウショウの大きな木がある。樹形は綺麗な円錐形。
撮影:2012年7月21日
場所:植物園、ハノイ
 


      
 葉は互生し、先のほうがやや跳ね上がる。
撮影:2012年6月12日
場所:ホアンキエム湖畔、ハノイ
 まるで女性のスカートのような美しい根元。
撮影:2012年11月17日
場所:植物園、ハノイ


      
白っぽい緑色の実をつける。
(秋には茶色くなる)
撮影:2013年5月28日
場所:ホーチミンの家、ハノイ
 


   
 紅葉の始まった頃。
撮影:2012年11月8日
場所:トゥーレ動物園、ハノイ
 


       
 綺麗な赤茶色に紅葉する。
撮影:2013年1月21日
場所:トゥーレ動物園、ハノイ
赤茶からこげ茶色に。
撮影:2013年2月1日
場所:植物園、ハノイ 


       
 冬、完全に落葉する。
撮影:2013年2月23日
場所:ホアンキエム湖畔、ハノイ
新緑の頃。(左写真と同じ3本の木)
撮影:2013年4月6日
場所:ホアンキエム湖畔、ハノイ 


   
 学名:Taxodium distichum Rich
Họ Bụt Mọc
Taxodiaceae :スギ科
撮影:2012年7月21日
場所:植物園、ハノイ
 






ハノイの樹木へ


 

ハノイ歴史研究会トップページへ
 このページのトップへ



Copyright (c) 2011 Hanoi Rekishi Kenkyukai All Rights Reserved



inserted by FC2 system