お盆
ベトナムでも、先祖の霊を供養するお盆の習慣があります。“Xá(赦す)Tội(罪)Vong(亡)Nhân(人)”は、死者の罪を赦し地獄から救うという意味です。 盂蘭盆の起源である、釈迦の十大弟子目連(もくれん)尊者が母を地獄の苦しみから救うために供養したという説話を表した呼び名です。“Vu Lan(盂蘭)”とも呼ばれます。 またこの日は、Tết Trung Nguyên(中元節)とも呼ばれます。中元節とはもともと道教の行事で、昔ベトナムでは、仏教には関係のない、農閑期に宴会などをする祝日でした。それが仏教の行事と一緒になり変化してきたことから、中元節の呼び名も残っているわけです。 家では先祖のために食べ物を供えたり、冥器を燃やします。冥器は、お金のほか、服や靴などあの世でも不便なく暮らせるようにとの願いを込めた紙製の供物で、燃やした後、灰は湖や池などに流します。旧暦7月に入ると”お盆シーズン”となり、お寺では法要が行われ多くの人が参拝に訪れます。
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