ソテツ蘇鉄)

Cây Vạn Tuế

 
撮影:2014年8月4日
場所:文廟、ハノイ
 
 

ヤシの雰囲気がありますが、ヤシ科ではなく、裸子植物の仲間です。約2億年前から存在する、生命力の大変強い植物です。幹は太く、あまり枝分かれせず、細い枝はありません。幹の表面は葉が落ちた痕で覆われています。葉は、濃いグリーン色の羽状複葉が中央から広がっています。雌雄異株で、雌花は丸いドーム状で朱赤色の卵形の種子をつけ、雄花は円筒形です。ソテツは精子を作ることでも知られています。雄花の花粉が雌花の卵子内に入ると、精子になり受精します。成長は大変遅く、年に数センチしか伸びませんが8m以上になることもあるそうです。

 ハノイ中心部では、公園やホテル、寺院、街中のビルの入り口など様々なところで見られます。フン神社(フート省)には、樹齢700年と言われる木があります。ハノイでは、雌花はよく見かけますが、雄花はあまり見られません。 

※裸子植物とは、種子の元になる胚珠がむきだしになっている植物。被子植物は、胚珠が子房の中にある。



 雌花
撮影:2014年8月4日
場所:ダイウーホテル、ハノイ
雌花
撮影:2014年8月22日
場所:ギアド公園、ハノイ 


   
 オレンジ色に熟した種子
撮影:2014年8月4日
場所:文廟、ハノイ
中央から若葉が出てくる
2014年10月24日
場所:ゴックカイン湖畔、ハノイ 


     
 ホテルなどの庭でよく見られる。
撮影:2013年7月19日
場所:ダイウーホテル、ハノイ
 7mほどの、樹齢700年と言われるソテツ。
撮影:2014年10月25日
場所:フン神社、フート省


   
亀のような形で、一対に整えられたソテツ
撮影:2014年11月17日
場所:タオサイック寺、ハノイ
 
 
   
   



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