民族学博物館(ベトナム・ハノイ)

タイー族

Người Tày

 
タイー族の家
撮影:2012年5月10日
場所:民族学博物館、ハノイ
 
 

 

タイー族は、タイ・カダイ語系のタイー・ターイ語グループに属し、人口は、ベトナムの主要民族キン族の次に多い、約163万(2009年)で、父系制、主にベトナム北東部のランソン省、カオバン省、タイグエン省、バッカン省、ハーザン省、クアンニン省、バクザン省などの山麓に居住しています。

この高床式家は、タイグエンThái Nguyên省の家族によって1967年に建てられ、1999年に修理され、博物館へ移築されました。床は1.8mの高さで、100㎡ほどの面積があります。屋根は6000枚のCọ の葉で葺かれています。葉は、虫に食われないよう、予め木や竹と共に、泥水の中に36か月以上浸されます。床下では、水牛や牛、豚や鶏などの家畜を飼い、米の籾殻をとったり精米などの作業をしたり、農具の保管場所でもあります。また、子供が遊んだり、日差しが強い日中に休んだりします。入り口には土地神を祀る祠があります。

タイー族の Lễ lẩu then と呼ばれる儀式
道教の玉皇上帝に捧げられる、thenと呼ばれる霊媒者によって行われる宗教儀式です。多くの場合、女性の霊媒者によって夜通し行われ、タイー族の神話や民話を反映した詩が詠われます。

   
 Lễ lẩu then と呼ばれる儀式(館内)
撮影:2012年5月10日
場所:民族学博物館、ハノイ
 


    
 入り口近くに設けられた祠
撮影:2012年11月17日
場所:民族学博物館、ハノイ
タイー族の家のそばに植えられているCọの木
撮影:2014年8月22日
場所:民族学博物館、ハノイ 


 
ラオカイ省のタイー族の衣装(館内)
撮影:2012年8月25日
場所:民族学博物館、ハノイ
 





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