民族学博物館(ベトナム・ハノイ)

ターイ族

Người Thái

 
黒ターイ族の高床式家
撮影:2013年4月5日
場所:民族学博物館、ハノイ
 

 

ターイ族はタイー・ターイ語系に属し、人口約155万(2009年)で、ベトナムでベト族、タイー族に次いで3番目に人口の多い民族です。父系制で、ベトナム北西部のソンラー省、ライチャウ省、イエンバイ省の他、ホアビン省、タインホア省、ゲアン省などに居住しています。

ターイ族は伝統的に高床式の家に住みますが、その中でも黒ターイ族の家は、屋根が亀の形をしているのが特徴です。これは昔、亀が家の建て方を教えたという伝説が伝えられているためです。この家は、1997年にソンラー省トゥアンチャウ区のトム村の大工によって建てられました。屋根の上のカウクット(Khau cútと呼ばれる装飾や窓の模様は、家主の社会的地位などを表します。床は、展示スペースの都合上低くしてあります。

カウクットは、二つの竹や木を交差して作られます。様々な形やモチーフがありますが、展示の家に掲げられているものは、高貴な家に使われる蓮の花です。新婚の家では、幸せを願って妊婦の姿をデザインしたりします。

    
破風の上にカウクットが掲げられている。
撮影:2013年4月5日
場所:民族学博物館、ハノイ
 
窓には瓢箪の模様
撮影:2012年8月25日
場所:民族学博物館、ハノイ
 


  
  色々な種類のカウクット
撮影:2013年4月5日
場所:民族学博物館、ハノイ
ゲアン省のターイ族の衣装
撮影:2012年8月25日
場所:民族学博物館、ハノイ
 
   
   



 
 ディエンビエンフー中心部の市場で見かけたターイ族の女性
結婚すると、頭のてっぺんにシニヨンを作る。
スカートは長い。
撮影:2012年9月2日
場所:ディエンビエンフー、ディエンビエン省
 





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