カバイロクロガキ Thị(ティ)
実(み)は、qủa Thị (クアーティ、qủaは果物の類別詞)、木はCây Thị(カイーティ、Câyは木の類別詞)と呼ばれます。ハノイでは夏~秋頃、市場で実が売られているのを見かけることがあります。レモン色のやや平たい形で、いい香りがするので、部屋に置いて香りを楽しむのだそうです。味は大変渋いですが、揉んでから食べると多少美味しくなるそうです。木は、ハノイ市中心部ではほとんど見られませんが、郊外で見られることがあります。 この実は、ベトナム版シンデレラと言われる『タムカム(Tấm Cám)』という昔話に登場します。継母にいじめられるタムという女性が、王様に見初められて結婚しますが、継母とその娘カムにいじめられ続け、ついに殺されてしまいます。しかしこのティという実に生まれ変わります。偶然その実を持ち帰ったおばあさんの家でもとの姿に戻り、再び王様のもとへ帰ることができるという話です。 カキノキ科で、ベトナムの他、タイで見られるようです。 学名:Diospyros decandra Lour.
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