シダレヤナギ(枝垂柳)

Liễu Rủ

 
 
 

柳といえば、ハノイではホアンキエム湖に垂れ下がる様子が印象的です。湿地でも根腐れせず良く生育するため、湖や川などのほとりによく植えられています。夏場は特に、風に揺れる姿は涼しげで、水辺がよく似合います。樹高は510m程度とそれほど高くはならず、幹も比較的細く、上の方から非常に細い枝が垂れ下がります。葉は周囲に鋸歯のある細長い形で、枝に交互につきます。柳は春に花が咲きますが、ハノイでは花はあまり見られないようです。

日本大使館のあるリエウザーイ(Liễu Giai柳街)通りの名は、伝承によれば、李朝時代(10101225)、タンロン城の西に柳の木を植えた通りをつくり、“柳”の地名が残ったことに由来します。東側の槐(えんじゅ)を植えた通りと対につくられたといいます。現在ではリエウザーイ通りに柳はなく、通り名のみ残されています。

       
 葉は、周囲に鋸歯があり互生する。
撮影:2013年7月21日
場所:ゴックカイン(Ngọc Khánh)湖畔、ハノイ
撮影:2012年5月9日
場所:ゴックカイン(Ngọc Khánh)湖畔、ハノイ 


       
シダレヤナギの幹
撮影:2012年11月8日

場所:ゴックカイン(Ngọc Khánh)湖畔、
ハノイ
動物園でやっと見つけた花。
撮影:2013年4月9日
場所:動物園、ハノイ
 


   
 湖面に垂れ下がる様子は風情がある。
撮影:2012年5月8日
場所:ホアンキエム湖、ハノイ
 


   
 柳の下のベンチでくつろぐ人々。
のどかな風景。
撮影:2012年6月12日
場所:ホアンキエム湖、ハノイ
 


   
青い空をバックに風になびく柳はさわやか。
撮影:2013年7月17日
場所:ホータイ(Hồ Tây)湖畔のチックサーイ(Trích Sải)通り、ハノイ
 
 


   
 撮影:2013年5月26日
場所:トーリック川沿いのブオイ(Bưởi)通り、ハノイ
 


   
 Liễu(ヤナギ)
学名: Salix babilonica (シダレヤナギ)
撮影:2012年5月15日
場所:ホーチミンの家、ハノイ
 





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