ベトナムの干支

Can Chi

 ~ 日本とはやや違うベトナムの干支 ~


十二支「子丑寅卯(ねうしとらう)~」は、元々中国で年や月、時間を数えるために数詞の代わりとして生まれました。「子丑寅卯~」は、動物とは関係のない、生命が生まれ滅びる過程を表した言葉で、後に人々にわかりやすいようそれぞれ中国で生活などに身近な動物が当てられました。
中国から日本に伝えられたのち、亥(い)年は、中国でもともと豚があてられていたのに対し、日本では猪に変化しました。

ベトナムでは、「卯(う)」の発音Mãoが猫Mèoに似ていること、また兎より猫のほうが身近な動物だったことから、卯年に猫があてられるようになりました。猫は農作物を荒らすネズミを退治してくれるため、農民にとって役に立つ存在なのです。牛や羊も、それぞれベトナムで身近な動物の水牛や山羊に変化しています。亥年は、ベトナムでは中国同様豚です。

2012年は壬辰(みずのえたつ)ですが、(ベトナム語ではNhâm Thinと呼ばれます。)ベトナムでは、辰年生まれ、特に壬辰(2012年)生まれの男の子は強運を持つと言われ、今年、男の子を授かりたいと願う人が多いようです。


また豚は富の象徴と言われ、特に2007年は丁亥(ひのとい)で「金の豚」の年と言われ、金運に恵まれるとのことで、やはり出産ブームがありました。 


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