レータイトー記念堂

Di Tích Tưởng Niệm Vua Lê

 
撮影:2014年9月13日 
 


 レー・タイトー通りのANZバンクの左隣に、レー・タイトーを祀った記念堂があります。レー・タイトー(黎太祖)とは、後レー(黎)朝(1428~1789)を興したレー・ロイ(黎利)のことです。

 
 15世紀後半、この辺りにホアンキエム湖を望む「望剣台」があったといいます。時の皇帝が、ここから水軍の演習などを眺めたのでしょう。
 仏領時代になって、ハノイ市民や儒学者達が抗仏運動を続ける中、植民地政府は反フランス感情が高まるのを怖れて、1896年この記念堂の建設を許可しました。当時、ちょうど湖の東岸には、対立するかのように初代ハノイ理事長官ポール・ベールの像があり、それと向き合うレー・タイトーの像は、当時のハノイ市民の気概の象徴だったのではないでしょうか。

 1995年頃、この辺り一帯を商業地区に変える計画が持ち上がり、この記念堂も移転させる案があったようですが、市民やマスコミの猛反対を受け、ここに留まることになったそうです。

 現在の記念堂は、2000年初めに改修されたものです。さほど大きくはありませんが、レー・タイトーは皇帝の衣冠を身に着け、高い台座の上からホアンキエム湖と道行く人々を見守っているようです。


 
 レータイトー記念堂
後ろに見える建物は、この記念堂と関係はなく、裏のハンチョン通りのディン(亭=村の集会所)。
撮影:2014年9月13日
レータイトー像
撮影:2014年9月13日


    
レータイトー像の手前に置かれた一対の狛犬のようなもの。
撮影:2014年9月13日
 


   
 撮影:2011年12月17日  

 

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