ハノイ歴史研究会
2012年 知ろうベトナム!講演会
日時 |
2012年12月14日(金) 9時~11時半 |
見学会 |
女性博物館 (36 Lý Thường Kiệt, Hà Nội) |
講師 |
大西和彦先生 |
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商売で活躍する女性。
自転車に大量の商品を積む。 |
ベトナム女性の結婚や出産、仕事などに関する展示があり、女性がいかに多くの役割を担っているか、また戦争で子を亡くした多くの女性達がいることなども学びました。女性が篤い信仰をよせる聖母道の展示は特に興味深く、実物大の煌びやかな祭壇や、シャーマンの儀式の様子のビデオ、信者の生の声などがパネルで紹介されており、宗教史専門の大西先生に詳しく解説して頂きました。女性に焦点をあてていますが展示は多岐にわたり、人々の生活や歴史を知るうえでも、お薦めの博物館です。
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日時 |
2012年10月26日(金) 9時半~12時 |
講演会テーマ |
梵鐘をめぐる日越民の交流 |
講師 |
小松みゆき氏 |
場所 |
ベトナム日本文化センター (27 Quang Trung, Hà Nội) |
第二次大戦中にベトナムから日本へ持ち出された鐘。銀座の画廊で弁護士渡辺卓郎氏によって発見され、日本人有志の返還運動が実ってベトナムに還ったものの、さらにその後行方不明になり、ようやく見つかってこのほどバクニン省博物館に安置されるまでの鐘の流転の足跡をたどりました。返還運動にかかわった人々は、既にもうほとんどが物故者。講演の最後には、唯一存命の、鐘の発見者でもある渡辺氏の「鐘を、あるべきところに返したということ。私は功労者ではない、関係者の中で残された私が来ただけ」という談話が紹介され、静かな感動が広がりました。
梵鐘がバクニン省博物館に展示されるにあたり行われた平和祈念式典については、
こちら。
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日時 |
2012年9月14日(金) 9時半~12時 |
講演会テーマ |
ベトナム人と『西遊記』 |
講師 |
大西和彦先生 |
場所 |
ベトナム日本文化センター (27 Quang Trung, Hà Nội) |
中国福建省で生まれた『西遊記』は、福建人のベトナムへの移住に伴ってベトナムへもたらされた。『西遊記』は14世紀頃には伝わっていたとみられ、18世紀には孫悟空が絵画に描かれたり、文書にも子供を守る神・斉天大聖として信仰されていることが記されている。しかし一方、“猿”を忌む傾向もあった。猿は畑などを荒らす害獣とされて商売人から嫌われ、孫悟空を虎に置き換えたベトナム版『西遊記』も著された。中国文化を受容しつつも、ベトナムの独自性を見せている。
写真:18世紀ベトナムで描かれた「西遊記」の絵画の中の孫悟空。”大斉”と記されている。(ゲアン省独雷祠旧蔵、現在、歴史博物館所蔵。) |
日時 |
2012年6月22日(金) 9時半~12時 |
講演会テーマ |
お寺と神社の見方 |
講師 |
大西和彦先生 |
場所 |
ベトナム日本文化センター (27 Quang Trung, Hà Nội) |
ベトナム北部の寺に祀られている諸々の仏像は、浄土信仰の阿弥陀仏と密教の准胝(じゅんてい)観音を中心としている。更に寺には、仏像のほかに道教起源の聖母道が祀られているのが一般的である。典型的な寺院の例として鎮国寺を取り上げ、伽藍の形や祀られている数々の仏像について、その配置と共に解説頂いた。また神社としては、ハノイ四鎮と呼ばれる、ハノイの東西南北を守る神社(東:白馬祠、西:象伏祠、南:金蓮祠、北:鎮武観)について挙げられた。お寺や神社両方で使える挨拶として、「南無阿弥陀仏」の「南無」を除いた“A Di
Đa Phật(アージーダーファッ)”がある。「こんにちは」「さようなら」「ありがとう」の意味で使える。
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日時 |
2012年5月18日(金) 9時~11時半 |
見学会 |
歴史博物館 (1 Tràng Tiền, Hà Nội) |
講師 |
大西和彦先生 |
大西先生のご案内で歴史博物館を見学しました。銅鼓やコーロア城の伝説の鏃(やじり)などの遺物、歴史的出来事のジオラマ、それぞれの時代を象徴する展示物を見ながらベトナムの歴史を古代から1945年まで辿り、また、中部のチャンパ王国の彫刻も見学し、普段意識しないベトナムの文化の多様性も感じることができました。3時間にわたって解説くださった大西先生、ありがとうございました。また、18日は国際博物館の日で、思いがけず入館料が無料でした。
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日時 |
2012年4月20日(金) 9時半~12時 |
講演会テーマ |
キムランとバッチャン~ 隣合う窯業村の歴史 |
講師 |
西村昌也氏 |
場所 |
ベトナム日本文化センター (27 Quang Trung, Hà Nội) |
現在、キムラン、バッチャン両村で窯業が行われていますが、二つの村にはそれぞれ異なる歴史があります。 キムランの陶器生産は12~15世紀にかけて行われ、一時期高級輸出品も作られていましたが、16世紀頃陶器生産は途絶えました。一方バッチャンでは11世紀か、少なくとも陳朝期(13~14C)以降窯業が行われていました。そして陶器の生産だけでなく貿易や、質の良いレンガを売るなど商才を発揮したのに対し、キムランにはそれがなく経済的に劣っていたようです。 20世紀になり、1950年頃バッチャンに窯業合作社が作られ、キムランを含む近隣の村からも工員が集められました。これに伴い窯業技術は普及し、1980年生産自由化後、キムラン村でも、陶器を生産販売するようになりました。こうして、長い間途絶えていた窯業がキムラン村に復活したのです。
西村氏が代表を務める東南アジア埋蔵文化財保護基金のホームページで、キムラン村陶磁器歴史博物館はじめ、様々な活動、西村氏の著書『ベトナムの考古・古代学』について紹介しています。どうぞご覧ください。
http://www.geocities.jp/nixi_archaeology/
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日時 |
2012年3月16日(金) 9時半~12時 |
講演会テーマ |
胡朝城(こちょうじょう) |
講師 |
大西和彦先生 |
場所 |
ベトナム日本文化センター (27 Quang Trung, Hà Nội) |
日時 |
2012年2月17日(金) 9時半~12時 |
講演会テーマ |
道教からみたベトナム |
講師 |
大西和彦先生 |
場所 |
ベトナム日本文化センター (27 Quang Trung, Hà Nội) |
日時 |
2012年1月13日(金) 9時半~12時 |
講演会テーマ |
ベトナムのテト |
講師 |
大西和彦先生 |
場所 |
ベトナム日本文化センター (27 Quang Trung, Hà Nội) |
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